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下記要望により、当該番組はBPOの審議対象となりました。
審議対象になると、以降は類似番組を制作しないよう、制作サイドへの抑止効果が生じると期待されています。
BPO(放送倫理・番組向上機構) 視聴者応対係 御中
前略
以下の番組について、貴会の放送基準及び貴会青少年委員会において示された「考え」を基に、意見申し上げたく存じます。
番組名:そんなコト考えた事なかったクイズ!トリニクって何の肉?
放送局名:朝日放送テレビ(ABCテレビ)
制作会社:株式会社dalnaRI
放送日:2021年2月16日
放送時間帯:21:00~21:54
上記番組の2月16日放送回では前半で、『ネットニュース狙い!巧妙な手口』と題したコーナーがありました。そこでは、「いくら脱いでもネットニュース無視 柏木由紀」というタイトルを付して、タレントの柏木由紀氏の着替え姿や下着姿の画像が次々と流すものでした。
以下は、番組内において流された柏木由紀氏の画像です。
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Y
これらの画像は、柏木氏がInstagramにおいて「フォロワー」を対象に撮影・公開しているものであり、テレビ放送に用いるために撮影したものではありません。またネットニュースでも取り上げない(無視している)このような猥褻な画像を、貴会の定めた報道基準を遵守すべき加盟社の朝日放送テレビが、なぜ取り上げるのか甚だ疑問です。
Instagram上でフォロワーに向けて自らの着替え姿や下着姿を投稿し、女性「性」を表現している柏木氏の画像を、ゴールデンタイムのお茶の間に流すことは、貴会の定めた以下の放送基準を遵守していません。
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また番組で表示された「いくら脱いでも」という女性「性」を売りにするようなテロップは、以下の放送基準を遵守していません。
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さらに貴会青少年委員会は、2014年4月4日に公表した「『絶対に笑ってはいけない地球防衛軍24時!』に関する『委員会の考え』」で以下の考えを示しています。
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Instagramは課金システムではないにしろ、登録者に向けたコンテンツであり、それとは制約の違いのある地上波放送で、猥褻な投稿画像をいちいち取り上げて放送するべきものではないはずです。
放送前に内容チェック及び編集すべき番組制作担当者や番組審査担当者は、上記放送基準や「委員会の考え」を失念していたのでしょうか。それとも議論の俎上にすら上らなかったのでしょうか。甚だ疑問です。
このような猥褻な画像を流すことは、女性の「性」の商品化を誇張している上、大衆がおもしろおかしく性的視点からジャッジし、それをエンターテイメントとして煽るものです。こうした極めて性差別的な「性消費」の内容構成に、日本のメディアのジェンダー意識の低さと、性を商品化して消費する男社会の、前時代的かつ低劣な女性蔑視意識が感じられ、心底辟易いたしました。
つぎに、番組の後半では、『新旧グラビアアイドル対決』というコーナーがありましたが、そちらも正視するに堪えない、下品極まりないものでした。
内容は、三人のグラビアアイドルが登場するのですが、それぞれの内容を以下に明記します。
番組内のアナウンサー:「Iカップの豊満な乳(チチ)、このチチをフル活用したチチ大喜利でフォロワーが急増中なんです」「お題:バッグの紐。とにかく何でもチチに挟みます」
このようにアナウンサーが解説し、バッグの紐が天木じゅんの胸に食い込んで、胸が揺れる様子を、さまざまな角度から撮影した動画で流しました。
つぎに、「お題:ボールペン」では、胸元がハート型に空いた衣装を着た天木じゅんが、ピコ太郎の「PPAP」の音楽リズムを真似て、「I have a pen~」「I have a oppai~」「nnn~,oppai pen」と、胸(おっぱい)にペンを挟んで、胸をゆらしながら歌い踊るといったものでした。
下の画像(4枚)は、番組で紹介された天木じゅん氏がInstagramに投稿している胸元を強調した画像です。
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上述した天木じゅん氏は、今回意見を申している番組以外にも2017年に「しゃべくり007」(制作:日本テレビ 22:00~23:00)へ出演して、同様の行為を番組内で披露しておりました。エンターテイメントの世界では、当然、表現の自由は認められるべきですが、天木氏の表現は、公共性の高い地上波放送の、しかも青少年が多く視聴しているゴールデンタイムの時間帯に流すべきものではないものと考えます。
貴会青少年委員会も、「ざっくりハイタッチ」に対する「委員会の考え」(2015年12月9日)において以下のような考えを示しています。
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上記の考えに基づけば、貴会の定める放送基準は、いかなる時間帯であれ、天木氏のような青少年に性的な興奮を与えるような表現を地上波放送で流すことに是認しているものではないと考えます。
アナウンサー:「その武器は、全身でエロスを表現する大阪出身のグラビアアイドル。彼女の特技は〝セクシーあいうえお作文〟」
アナウンサーの解説後、部屋に設置した天狗の面に、清水が話しかけます。
清水:「〝に〟新潟~。兄さん~、うちと遊んでいかへん?」「〝た〟立ってるで~、あんたのお米~。すごい立ってるで~」
その後に、清水あいりが胸を揺らして踊る動画や、尻を突き出してストレッチする動画、ビキニ姿の胸に紐をひっかけて通るリンボーダンスの動画などが立て続けに流れました。
下の画像(6枚)は、清水あいり氏がInstagram上に投稿している猥褻なポーズと卑猥な言動の画像です。
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猥褻な行為を連想させる字幕(画像は清水あいり氏)
番組内で「H投稿」と題し紹介された画像は、上述した天木じゅん氏と同様、清水あいり氏がInstagram上でフォロワー向けに撮影・投稿したものであり、地上波放送で取り上げられることを意識したものではないと考えます。ゆえに躊躇いなく猥褻なポーズを取り、撮影したのでしょうが、これを青少年が視聴する地上波放送で流すことに、放送倫理の著しい欠如を感じずにはいられません。
貴会青少年委員会は「ざっくりハイタッチ」に対する「委員会の考え」(2015年12月9日)において以下の考えを示しています。
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貴会青少年委員会が、上記のような考えを示しているにもかかわらず、番組制作サイドの不知ないし故意により「H投稿」なる卑猥な写真・動画を紹介することは、看過されるべきではありません。
アナウンサー:「最後はキャリア20年のグラビアアイドル熊田曜子さん」「38歳、3児の母。妊娠中もグラビア。生涯現役。人呼んで〝グラビア界のシーラカンス〟」
「38歳、3児の母」「38歳、3児の母」「38歳、3児の母」と連呼し、それに連動して次々と、露出の高い熊田のグラビア写真を流し、「シーラカンスさん、いつまでも引退しないでください」と締めくくっています。
下の画像(6枚)は、熊田曜子氏がInstagram上に投稿している画像ですが、番組のテロップでは、熊田氏が出産を経て、38歳の年齢である今も、身体を露わにする表現を行っていることに対して「シーラカンス」という蔑称を用いて番組内でウケを狙うために、女性としての尊厳を踏みにじっています。
年齢を強調し、年齢を経た女性を「シーラカンス」という蔑称を用いて化石扱いする内容は、女性の「性の商品化」に加え、「女性は年齢を経たら価値が劣る」という二重に女性性を貶める構成となっています。誤った性認識の刷り込みを視聴者に与える、典型的なセクシュアルハラスメントの内容となっていました。
最近は、年齢を理由とした嫌がらせを「エイジハラスメント」と呼び、労務管理上でも年齢を理由とした差別的発言はしないよう、各企業で指導がなされています。ところが、公共性の高い地上波放送で年齢を重ねた熊田氏を揶揄するような内容を流すことは、決して許されることでありませんし、エイジハラスメントを是認することにもなります。
貴会青少年委員会が2000年11月29日に示した「バラエティー系番組に対する見解」に中で以下のような見解を示しています。
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年齢を重ねた女性に対して「シーラカンス」と呼ぶことを、青少年が社会的に肯定されたものと捉える危険性があり、エイジハラスメントの助長につながりかねません。
さらに上記3名のグラビアアイドルの紹介が終わった後、MCの浜田雅功が、番組に登壇していた彼女達に以下の質問をします。
浜田:「新ネタみたいの考えるんですか? いつも」
と質問すると、天木じゅんは、「はい、考えてます」と答え、以下の内容を披露しました。
天木:(出前館のCM音楽の替え歌で)「オッパイ、オッパイ館~、オッパイムギュムギュムギュ~、オ、オ、オッパイ館~、オッパイからアメちゃん」
と胸を強調しながら歌い、露出の高い胸元からアメを取り出すといったものでした。
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スタジオで胸元を露出する天木じゅん氏
二人目の清水あいりに至っては、
清水:「あたしはどんな質問をされても、ぜんぶセクシーに返します」
と言い、それに対し男性登壇者が「じゃあ、好きな食べ物何ですか?」と聞くと、
清水:(色気のある声音でセクシーなポーズをとりながら)「2つ入りの~煮卵~」
と身をくねらせて答えます。その答えに浜田雅功や千原ジュニアや登壇者たちが大爆笑するといった内容でした。
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卑猥な意図と感情を込めて、浜田氏の質問に回答する清水あいり氏
これまで述べてきました番組内容は、キー局の夜21:00~21:54というゴールデンタイムに放送された内容で、社会通念で考えれば到底許容できるものではありません(もちろん貴会の第175回青少年委員会「(『ざっくりハイタッチ』赤ちゃん育児教室企画に関する)委員会の考え」でもご指摘されたように、深夜でも許容し得る内容ではありません)。また幼児からお年寄り、さらには外国人までもがいつでも無料で見られる公共性の高い地上波放送の番組内容としては、ジェンダー平等への悪影響、特に男女関係に対するゆがみと偏見を助長するものになり得ると危惧しています。日本において喫緊の課題であるSDGsの目標5「ジェンダー平等を実現しよう」の妨げにもなると思惟します。
尚、『絶対に笑ってはいけない地球防衛軍24時!』に関する「委員会の考え」2014年4月4日では
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との考えが示されていますが、これが民間放送連盟加盟社で共有されているか甚だ疑問です。
よって、貴会の青少年委員会にて上記番組の内容を審議して頂けますよう、強く要望いたします。
草々
(文責:有馬珠子)
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本要望により、当該番組はBPOの審議対象となりました。
審議対象になると、以降は類似番組を制作しないよう、制作サイドへの抑止効果が生じると期待されています。
※ BPOというのは民放連の放送業界関係者による組織のため、独立性の高い機関ではなく、実態は形骸化しています。「お手盛り」機関ではありますが、セクハラ番組に対し視聴者間の不快感情を公に共有するという、ツールとしての役割は果たせるのではないでしょうか。
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