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ここ1~2年、テレビ東京『やりすぎ都市伝説』の番組ご意見フォームには、何度か継続して、「ケンドーコバヤシ氏の性風俗ネタは不愉快」という意見をお送りし、同時にBPO(放送倫理・番組向上機構)にも通知して、改善を求めてきました。
しかし一向に改善が見られず、当のケンドーコバヤシ氏においては、「BPOなんて怖くない!」と豪語なさっているという状況が続いておりましたので、遺憾ではありましたが、タイミングを見計らい、番組スポンサー企業宛に下記のお手紙をお送りしてみました。
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株式会社V・ファーレン長崎 御中
前略
私は東京都内に在住しております、有馬珠子と申します。
まずは貴社が運営するV・ファーレン長崎が、本年11月11日のJ2第41節の試合において勝利し、来季のJ1昇格を決めたことを心からお祝い申し上げます。
さて貴社は、本年5月に高田明氏が代表取締役社長に就任して、株式会社ジャパネット・ホールディングスの完全子会社化されましたが、同社グループ企業である株式会社ジャパネットたかたが、株式会社テレビ東京で放映されている「やりすぎ都市伝説」のスポンサーであることはご存知でしょうか?
「やりすぎ都市伝説」は四半期に一度放映される人気番組で、その内容は都市伝説テラーと称する芸能人が、世界中の都市伝説を紹介していくものです。しかし都市伝説テラーの一人であるケンドー・コバヤシ氏(よしもとクリエイティブ・エージェンシー東京本社所属)は、都市伝説とは何ら関係のない性風俗の体験談を番組内で語っており、番組の品位を低下させています。
番組内でケンドー・コバヤシ氏が語った内容は、主に性風俗を笑いのネタにしたものであり、放送毎の恒例となっています。例えば、平成28年9月30日放送においては「オーパーツ」(発見された場所や時代とはまったくそぐわないと考えられる物品)をテーマに語り始めたのですが、語りの途中で自らが東京都品川区五反田で体験した性風俗の話に置き換えられてしまうといったものでした。
また、平成29年9月29日の放送においても、タイムトラベルの時間理論を説明する入り口から、いつの間にか、やはり自らが体験した性風俗の話に置き換えられるといった構成となっていました。
加えて毎回、ゲストの若い女性タレントや猥談を好まない男性弁護士に性風俗ネタを振り、困惑の笑いを強いる情景が見られますが、これはまさに会社のセクハラ風刺を見ているようで嫌悪感を覚えます。前回平成29年9月の放送においても、ゲストの玉城ティナさんが「有意義ではないはず」と、風俗ネタに不快意思を示されたのにもかかわらず、ケンドー・コバヤシ氏はその反応を楽しむかのように、玉城さんを凝視し、羞恥心を弄んでいました。
尚、Jリーグ規約には以下の条文があります。
Jリーグ規約第3条(4)
Jリーグ関係者は、いかなるものであれ、人種、性、言語、宗教、政治またはその他の事由を理由とする国家、個人または集団に対する差別を行ってはならない。
相手の意に反して(性的)言動をおこなうことは上記Jリーグ規約第3条(4)に抵触することはもちろん、「平成18年厚生労働省告示第615号」においてもセクハラであると示されており、コバヤシ氏の番組での言動および振舞いは、放送倫理に反することは明らかです。
貴社はJリーグクラブチームを運営する株式会社として、また番組のスポンサーであるジャパネット・ホールディングスの傘下企業として、番組内容に関係のないコバヤシ氏の猥談を許容するのでしょうか。
私はコバヤシ氏の番組内における猥談は、Jリーグが規約で定める性差別を助長しているものと考えます。女性「性」を商品化している産業をテレビ番組を介して肯定し、さらには番組で産業が提供するサービスを嬉々として語るコバヤシ氏は、Jリーグが提唱する青少年の健全な育成を阻害するものです。
多くの人に夢と希望を与えるクラブチームを運営する貴社の関連企業が、このような番組のスポンサーとして企業名を冠していることに、また青少年の健全な育成の貢献を阻害する現状が放置されていることに、一サッカーファンとしてひどく困惑しましたし、また残念でなりません。
ちなみにV・ファーレン長崎のホームタウンである長崎県の「長崎県少年保護育成条例」の第16条では以下のような規定があります。
何人も、少年に対し、みだらな性行為又はわいせつな行為をしてはならない。
2 何人も、少年に前項の行為を教え、又は見せてはならない。
条例で禁じているみだらな性行為を、番組内で教示するコバヤシ氏の発言は、上記条例に反していることがわかります。
貴社はJリーグからJ1ライセンスを付与されており、Jリーグ規約を遵守しなければなりませんし、長崎県でゲームを主催する立場ですから、条例も遵守しなければなりません。そのためには、コバヤシ氏の猥談を公共の電波に乗せて全国を流す「やりすぎ都市伝説」制作会社に対して、今後は番組内で番組内容とは関係のない猥談を止めるように、ぜひ働き掛けてください。
尚、貴社がこのような番組内容を是認するのか否か、メールまたはFAXでご回答頂けますよう、よろしくお願い申し上げます。
草々
東京都 有馬珠子
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残念ながらご返信はいただけませんでした。
しかし上記お手紙をお送りしたのが、2017年11月11日以降で、その後、2018年5月に放送された『やり過ぎ都市伝説』は「関昭夫スペシャル」と冠するスピンオフ放映で、他のストーリーテラーの出演はなく、関氏のみの出演構成となっていました。
そして先日、2018年7月27日に放送された、『やりすぎ都市伝説スペシャル2018夏』においては、ケンドーコバヤシ氏の姿はなく、代わりに新たなストーリーテラーとして、野性爆弾くっきー氏がキャスティングされていました。
この点につき、私の手紙が生かされての結果か否か、詳細は不明です。
BPOに初めて通知をしたときも、「同番組への同意見5通」と確認できましたから、私以外にも複数の方が地道に働きかけた結果、その総意が番組を動かしたのかもしれません。
あるいは、私の手紙を受けた株式会社V・ファーレン長崎様が、株式会社ジャパネット・ホールディングスを通じ、テレビ東京に働きかけてくださったのかもしれません。
また、今回だけの降板か否かも不明ですので、今後もキャスティングと内容に着目していきたいと思います。
いずれにしましても、時代に逆行する、性差別セクハラネタでなければ笑いをとれないというのであれば、残念ながら、その方の芸人寿命はそれまでです。差別ネタは極めて不愉快で、もはや社会での需要はありませんから、万人が気持ちよく笑うことのできる他の切り口での芸を磨くか、あるいはそれができないのならば、転職を考えられたほうがよろしいでしょう。
ひとまず今回は、安心して番組を楽しむことができました。
一視聴者として、今後も『やりすぎ都市伝説』を応援させていただきます。
(2018年8月旧ブログ記事より)
(文責:有馬珠子)
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